兵庫県加古川市|グリーンピース動物病院 の 01/11 柴犬の腸管内異物によるイレウス
院長ブログ

01/11 柴犬の腸管内異物によるイレウス

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今朝方やっと神戸市中央市民病院から退院して来たのですが。

そう言えば、昨年同じ病院に初診で行った日にも同じようなことがあったような記憶があります。

やっと帰り着いて、午後診を頑張ってやってましたら。緊急手術の症例がやって来ました。

この度の子は、柴犬の女の子です。昨日のお昼頃から急に異常に水を飲んでは吐くようになったということで、生憎私が人間の病院に入院していたものですから、本日の午後診に来院したようなことであります。ご迷惑をおかけして申し訳なかったです。

膵炎か?イレウスか?それとももっと簡単な胃腸炎か?と思いながら。でも、こんな場合には、ある程度辺りを付けるのはともかく、過剰に先入観を持って診察すると間違いを犯すこともありますので。

ひと通りの血液検査と、腹部エックス線検査を実施致しました。

血液検査では、白血球の内細菌と闘う好中球が増加してしますのと、犬CRPの上昇が見られていますから、体内に炎症が生じていることは間違いなさそうです。
同時に、リパーゼが1000近くにまで上昇しています。膵炎かも知れません。

しかし、腹部エックス線検査のフィルムを見ると。明らかに腸管内異物の像が観察されます。

矢印の部分に金属製の何か?が見えますし。その周辺にある程度の幅と長さの塊があるのです。

この時点で、腸管内の異物と確信しました。そうであるならば、下手に持って回ったような消化管造影検査などやらずに、さっさと試験的開腹を実施した方が、費用と患者様の体力の浪費に繋がらないので良いと考えます。

飼い主様にその旨説明させていただいて、手術に同意してもらいました。

看護師さんたちには残業をお願いします。

で、さっさと開腹手術をしてみたところ。

腸管に異物が詰まってにっちもさっちも行かなくなっている部分を発見します。

腸管を切開してみると。


プラスチックの固まった物が出て来ました。飼い主様曰く、ソーセージの皮なのだそうです。

幸いなことに、腸管は対処が速やかだったためでしょう。ほとんど傷んでおりませんで。切開と縫合という処置で速やかに修復出来ました。

手術は無事に終わり、術創にプラスチックフィルムを貼り付けて、覚醒を待ちます。


気管チューブ抜管後は、入院室で静脈輸液を続けながら容態を観察します。


一応、予定では明日の夕方から水を摂取させ。水を飲んで異常なければ、流動食を与える段取りになります。

入院は2日か3日で退院出来ると踏んでおりますが。速やかな回復を期待しているところであります。

久し振りのイレウスの手術でありました。