兵庫県加古川市|グリーンピース動物病院 の 2025 11月
院長ブログ

月別アーカイブ: 2025年11月

呼吸・咳・寝姿の異変

皆さんこんにちは

グリーンピース動物病院の更新担当の中西です

 

 

さて今回は

~呼吸・咳・寝姿の異変~

 

 

呼吸の異常は、ペットの命に直結するサインです。
犬や猫が「息が荒い」「咳が続く」「口を開けて呼吸する」「寝方が変わった」といった変化を見せたら、すぐに動物病院へ連れて行くべきです。
ここでは、呼吸器系の異変が示す疾患と緊急度について解説します。

まず、呼吸が速い・浅い場合は、熱中症・肺炎・心不全・気道閉塞などが疑われます。特に口を開けて呼吸する猫は非常に危険で、酸素不足に陥っている可能性があります。
また、夜間に咳をする犬は、気管虚脱や心臓病が原因のことが多いです。高齢の小型犬に多く見られ、放置すると肺水腫を起こすこともあります。

呼吸器疾患だけでなく、胸腔内の腫瘍や横隔膜ヘルニア、貧血なども呼吸異常の原因になります。
症状の進行は早く、数時間単位で悪化するケースもあります。
特に「呼吸時に腹部が大きく動く」「舌や歯茎が紫色になる」「伏せたまま動かない」などのサインがある場合は、一刻を争います。

病院ではレントゲン・超音波・酸素飽和度の測定などで緊急性を判断します。
診察までの間は、無理に動かさず静かな環境で休ませ、体を冷やしすぎないよう注意しましょう。

呼吸器の異常は、飼い主の観察力が最も重要です。
普段の呼吸数を知っておくことで、変化にいち早く気づけます。犬では安静時に1分間あたり15〜30回、猫では20〜40回程度が目安です。
スマートフォンで動画を撮り、獣医師に見せることで、より正確な診断につながります。

呼吸のリズムは命の鼓動そのもの。
「おかしい」と感じたら、迷わず受診することが、最愛の家族を守る第一歩です。

皮膚や毛並みの異変

皆さんこんにちは

グリーンピース動物病院の更新担当の中西です

 

 

さて今回は

~皮膚や毛並みの異変~

 

ペットの皮膚は健康のバロメーターです。毛づやが悪くなったり、掻きむしりが増えたりする場合、そこには体の内側の異常が隠れていることがあります。
動物病院でも、皮膚疾患の相談は非常に多く、季節や環境、食事内容などが密接に関係しています。

代表的な症状としては「かゆみ」「赤み」「フケ」「脱毛」「ベタつき」「臭い」などが挙げられます。
例えば、ノミ・ダニによる外部寄生虫が原因の場合は、首回りや背中、尻尾の付け根などを集中的に掻くことが多く、赤い発疹や脱毛が見られます。
一方、アレルギー性皮膚炎では、顔や手足の先端、耳などにかゆみが出やすく、慢性化すると皮膚が黒ずんで厚くなります。
食物アレルギーでは特定のタンパク質や添加物が原因になることもあり、血液検査や除去食試験での確認が必要です。

また、皮膚トラブルは内臓疾患と関係することもあります。
肝臓や腎臓が弱っている場合、老廃物の排出が滞り、皮膚の代謝異常として現れるケースもあります。
特に高齢犬・猫ではホルモンバランスの乱れ(副腎皮質機能亢進症や甲状腺機能低下症など)による脱毛が見られることがあり、皮膚だけでなく全身検査が欠かせません。

スキンケアの基本は「清潔・保湿・防虫」です。
しかし、頻繁なシャンプーは逆効果になる場合もあります。皮膚のバリア機能が低下している子には、薬用シャンプーや低刺激タイプを医師の指導のもとで使用しましょう。
また、食事の質も重要です。オメガ3脂肪酸やビオチン、亜鉛などを含むフードは皮膚再生を助け、炎症を抑える効果が期待できます。

皮膚の異変は「目に見える病気」です。
早期に治療を始めれば、痒みのストレスを軽減し、再発も防ぐことができます。飼い主の観察と病院での定期的な皮膚チェックを習慣化しましょう。

食欲不振・下痢・嘔吐

皆さんこんにちは

グリーンピース動物病院の更新担当の中西です

 

 

さて今回は

~食欲不振・下痢・嘔吐~

 

 

ペットの体調不良で最も多い相談の一つが「食べない」「吐く」「下痢をする」です。これらは一見すると軽い症状のように見えますが、実際には重大な疾患の入り口であることが少なくありません。
今回は、胃腸の異変が示す体内のサインを掘り下げていきましょう。

まず、食欲不振が一日続いた場合は要注意です。犬や猫は24時間食べないだけでも脱水や低血糖を起こすことがあり、小型犬や子猫では命に関わることもあります。
食欲不振の背景には、胃炎・膵炎・腎不全・肝臓疾患など、消化器以外の臓器の異常が関係することも多く、単なる“好き嫌い”や“わがまま”と判断するのは危険です。

嘔吐はもっともわかりやすい異変の一つですが、「何回吐いたか」「内容物に血や泡が混じっていないか」「食後か空腹時か」によって原因が大きく異なります。
空腹時の黄色い液体は胆汁性嘔吐症候群の可能性があり、食後すぐの嘔吐は誤食や胃の拡張、または消化不良が考えられます。
猫の場合、毛玉による嘔吐と病的な嘔吐の見分けも大切です。毛玉が混じっていないのに頻繁に吐く場合は、胃潰瘍や腎不全などの内臓疾患の兆候である可能性もあります。

下痢も同様に、原因は多岐にわたります。急性の下痢ではウイルス感染や食中毒、慢性的な下痢では寄生虫や炎症性腸疾患、アレルギー性腸症などが考えられます。
特に子犬・子猫は体内水分量が少ないため、短時間で脱水を起こします。便の状態(軟便・水様便・血便など)を観察し、写真を撮って記録しておくことは診断に大変有効です。

動物病院では便検査や血液検査、エコーなどで原因を特定します。
自己判断での整腸剤や絶食は、かえって症状を悪化させる場合もあります。
「一晩様子を見る」ではなく、「半日で変化を確認する」くらいの意識で早めに受診することが大切です。

小さなサインを見逃さない

皆さんこんにちは

グリーンピース動物病院の更新担当の中西です

 

 

さて今回は

~小さなサインを見逃さない~

 

 

動物たちは言葉を話すことができません。そのため、飼い主が頼りにできるのは「行動」と「表情」、「体の動き」などの小さな変化です。犬や猫、うさぎ、ハムスターなど、どのペットも共通して“異変のサイン”を体で表しています。
ここでは、動物病院の現場でよく見られる「行動の変化」から読み取れる異常の可能性を詳しく掘り下げていきます。

たとえば犬の場合、「急に元気がなくなった」「散歩を嫌がるようになった」「好きだったご飯を残すようになった」といった変化は要注意です。特に食欲の低下は、内臓疾患や口腔トラブルの前触れであることが多く、慢性的な腎臓病や肝臓病、口内炎などが隠れているケースがあります。
猫の場合は「隠れるようになった」「撫でると嫌がる」「トイレの回数が増えた」など、些細な違いにも注目しましょう。猫は特に体調不良を隠す傾向があり、飼い主が気づいた時には進行していることも少なくありません。

動物病院で診察を受ける際、獣医師に伝える情報は非常に重要です。
「昨日までは元気だった」「朝からトイレに行っていない」「鳴き方が変わった」など、具体的な観察メモを持参すると診断の精度が格段に上がります。特にスマートフォンで動画を撮っておくと、歩き方や呼吸のリズムなどが客観的に確認でき、有力な手がかりになります。

また、季節の変わり目や気圧の変化もペットに影響を与える要素です。体温調整がうまくできない子は、軽い熱中症や低体温を起こすことがあります。環境の変化に敏感な子ほど、ストレス性の消化不良や皮膚炎を引き起こすこともあるため、生活リズムの維持と観察が欠かせません。

動物病院では「早期発見・早期治療」が基本です。行動の変化を“性格”と片づけず、医学的なサインと考えてみることで、命を救う可能性が広がります。