皆さんこんにちは
グリーンピース動物病院の更新担当の中西です
さて今回は
~呼吸・咳・寝姿の異変~
呼吸の異常は、ペットの命に直結するサインです。
犬や猫が「息が荒い」「咳が続く」「口を開けて呼吸する」「寝方が変わった」といった変化を見せたら、すぐに動物病院へ連れて行くべきです。
ここでは、呼吸器系の異変が示す疾患と緊急度について解説します。
まず、呼吸が速い・浅い場合は、熱中症・肺炎・心不全・気道閉塞などが疑われます。特に口を開けて呼吸する猫は非常に危険で、酸素不足に陥っている可能性があります。
また、夜間に咳をする犬は、気管虚脱や心臓病が原因のことが多いです。高齢の小型犬に多く見られ、放置すると肺水腫を起こすこともあります。
呼吸器疾患だけでなく、胸腔内の腫瘍や横隔膜ヘルニア、貧血なども呼吸異常の原因になります。
症状の進行は早く、数時間単位で悪化するケースもあります。
特に「呼吸時に腹部が大きく動く」「舌や歯茎が紫色になる」「伏せたまま動かない」などのサインがある場合は、一刻を争います。
病院ではレントゲン・超音波・酸素飽和度の測定などで緊急性を判断します。
診察までの間は、無理に動かさず静かな環境で休ませ、体を冷やしすぎないよう注意しましょう。
呼吸器の異常は、飼い主の観察力が最も重要です。
普段の呼吸数を知っておくことで、変化にいち早く気づけます。犬では安静時に1分間あたり15〜30回、猫では20〜40回程度が目安です。
スマートフォンで動画を撮り、獣医師に見せることで、より正確な診断につながります。
呼吸のリズムは命の鼓動そのもの。
「おかしい」と感じたら、迷わず受診することが、最愛の家族を守る第一歩です。