兵庫県加古川市|グリーンピース動物病院 の 皮膚や毛並みの異変
院長ブログ

皮膚や毛並みの異変

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皆さんこんにちは

グリーンピース動物病院の更新担当の中西です

 

 

さて今回は

~皮膚や毛並みの異変~

 

ペットの皮膚は健康のバロメーターです。毛づやが悪くなったり、掻きむしりが増えたりする場合、そこには体の内側の異常が隠れていることがあります。
動物病院でも、皮膚疾患の相談は非常に多く、季節や環境、食事内容などが密接に関係しています。

代表的な症状としては「かゆみ」「赤み」「フケ」「脱毛」「ベタつき」「臭い」などが挙げられます。
例えば、ノミ・ダニによる外部寄生虫が原因の場合は、首回りや背中、尻尾の付け根などを集中的に掻くことが多く、赤い発疹や脱毛が見られます。
一方、アレルギー性皮膚炎では、顔や手足の先端、耳などにかゆみが出やすく、慢性化すると皮膚が黒ずんで厚くなります。
食物アレルギーでは特定のタンパク質や添加物が原因になることもあり、血液検査や除去食試験での確認が必要です。

また、皮膚トラブルは内臓疾患と関係することもあります。
肝臓や腎臓が弱っている場合、老廃物の排出が滞り、皮膚の代謝異常として現れるケースもあります。
特に高齢犬・猫ではホルモンバランスの乱れ(副腎皮質機能亢進症や甲状腺機能低下症など)による脱毛が見られることがあり、皮膚だけでなく全身検査が欠かせません。

スキンケアの基本は「清潔・保湿・防虫」です。
しかし、頻繁なシャンプーは逆効果になる場合もあります。皮膚のバリア機能が低下している子には、薬用シャンプーや低刺激タイプを医師の指導のもとで使用しましょう。
また、食事の質も重要です。オメガ3脂肪酸やビオチン、亜鉛などを含むフードは皮膚再生を助け、炎症を抑える効果が期待できます。

皮膚の異変は「目に見える病気」です。
早期に治療を始めれば、痒みのストレスを軽減し、再発も防ぐことができます。飼い主の観察と病院での定期的な皮膚チェックを習慣化しましょう。