兵庫県加古川市|グリーンピース動物病院 の 院長ブログ

院長ブログ

10/22 主従共に快癒

シーズのかん太君は、もう12才になりますが。生後1才の頃に肝障害を患って、その管理をして来たというのはありますが。それ以外はこれまで特段の疾患は無くて過ごして来ました。

この家族は、もう20年近くも通って来ていただいてまして。先代のワンコは、牡犬がカンチ君、牝犬がリカちゃんと言って、東京ラブストーリーがネタかな?と思いつつ、診療して来た記憶があります。

このお家の二人のお嬢様も、いつしか成人、ご結婚されて、お孫さんにも恵まれ幸せにお過ごしだということでした。

しかし、先日、もう2週間ちょっと前の10月6日のことですが。
かん太君が、前日にトリミングに行った直後から、急に呼吸が苦しくなって、食欲が無くなってしまったという稟告で来院されました。

聴診してみると、心雑音がニューヨーク心臓病協会だったか?の基準だと思いますが。6分の2の強度の全収縮期性心雑音が聴取されます。

飼い主様に呼吸器症状とか何か無かったのか?と訊いてみれば、1年以上前から咳をしていたという話しです。

一応、呼吸循環器系の問題に限って、胸部エックス線検査と心エコーを実施してみました。

エックス線検査では、心臓の外形が明らかにおかしい形状で、右側に突出したような形になっています。肺野には肺水腫のような像は、はっきりとは確認出来ません。

心エコー図検査では、左心室と左心房を区切っている僧房弁というバルブの部分で逆流が生じていました。心臓腫瘍についてははっきりとは確認出来ませんでした。

飼い主様には、心臓の右側の形状がおかしく見えるについては、心臓腫瘍か?その部分の肺炎か?肺の腫瘍か?あたりの可能性があることをお伝えして、投薬はACE阻害剤、ピモベンダン、利尿剤、抗生物質などを処方しました。

飼い主様のご意向は、仮に心臓腫瘍とか肺の腫瘍とかの場合、開胸手術をやってどうこうということまではするおつもりは無いということでした。

3日後の10月9日再来院の時には、咳の症状は少し改善しているということでしたが、食欲がかなり低下してしまっていて、元気が無い。飲水はそれなりにあるということでした。

血液検査を行なってみたところ、著しい高コレステロール血症、軽度の肝障害、尿素窒素の上昇が気になるところでした。

高コレステロール血症については、甲状腺機能の検査を外注で実施すると共に、見切りで甲状腺ホルモンを処方しました。
食べないについては、焼け石に水かも知れませんが、皮下輸液を実施し、その他は前の継続で処方します。

甲状腺の検査結果は数日後に帰って来ましたが。FT4という項目が正常値よりも低下しているという結果でした。

しかし、10月15日に再来院した時には、それまでは少しずつでも何とか食べていたが、いよいよ食べることが出来なくなったということです。

今までの処方に追加で、ぺリアクチンという食欲増進効果の副作用のある抗ヒスタミン剤を処方してみました。

飼い主様には、もしかすると、いよいよ駄目かも知れませんとお伝えしました。

ところで、この飼い主様は、話しをしていると、以前からひどい頸部痛に悩まされているということでした。
余りにも痛みが辛いので、近所の整形外科にて局所麻酔薬のブロック注射をしてもらうそなのですが、最初はよく利いていた注射が、最近はそう利かなくなってしまっているという、非常に気の毒なお話しであります。

私は人間の痛みとかについては素人ですが。お話しを聴いていると、もしかして、私が月に一度お世話になっている広島県は尾道市の前岡治療院の前岡院長先生だったらこの飼い主様の苦しみを軽減出来るかも知れないと思いました。

前岡先生のことをお話ししてみると、是非とも紹介して欲しいということですから、治療院の住所と電話番号をお伝えした次第であります。

さて本日、久し振りにかん太君の来院がありまして。

先週金曜日辺りから急に元気が回復して来て、食欲も増進し。散歩をせがむまでになったということでした。

正直もう駄目か?と思っておりましたので。非常に嬉しかったです。

そして、頸部痛のひどかった飼い主様も、先週木曜日に前岡治療院にかかると、施術の後、それまでひどかった痛みが嘘のように消失したと、嬉しそうに報告をいただきました。

飼い主様の頸部痛が治癒した翌日にかん太君が劇的に回復したのも、不思議なタイミングです。

飼い主様の喜びがこちらにも伝染して参りまして。思わず涙がこぼれそうになるくらい嬉しかったことでした。

かん太君の症状については、もう少し同じ内容で投薬を続けてから、胸部エックス線検査とかを試みてみようかとお伝えしました。

そんなことで、今日は嬉しい報告でありました。

かん太君と飼い主様についてはいつまでも元気で長生き出来ますように。

ではまた。

 

 

 

 

10/21 コカプーの外耳炎と皮膚病

今日で来院3回目のアメリカンコッカースパニエルとトイプードルのミックス、いわゆるコカプーの、9才になる去勢済み男の子の話しです。

約1年前から、皮膚病と外耳炎の治療で、さる大病院にかかっていたのですが。

随分と悪化しているように思われるので、当院のHPを見られて転院して来たということでした。

治療に際して、細菌培養と薬剤感受性試験などを行なって来たのか?と訊けば。そんな検査はしたことが無いとのことであります。

皮膚病なんか、よく判らないながらにセファレキシンというお薬を内服した時に、2週間でほとんど全快という感じにまで回復して。中止したらまた調子が悪くなり。慌ててお薬を再開したら、今度は全くと言って良いほど利かなくなってしまったという話しでした。

視診してみると、皮膚も好い加減ひどい膿皮症になっていますが。最悪なのは耳で、耳道がひどく腫れて、分泌物もジュクジュクしています。

ここは何とか頑張って治して喜んでいただきたいところではありますが。耳道軟骨を触診してみると、異常にカチカチに硬くなってしまっています。慢性炎症が行き着くところまで行って、耳道軟骨にカルシウム沈着が生じて、骨化してしまっているのかも知れません。

飼い主様には、耳道軟骨が骨化するまで行っている外耳炎は、外科的に最悪は全耳道切除までやらないと完全治癒は望めないかも知れませんとお伝えして。自分のところで何処まで治ってくれるのか?一応頑張って見ましょうというお話しをしました。

コカプーちゃんにまずやったことは。皮膚と耳道と別々に細菌培養と薬剤感受性試験を行なうということです。
CTのある大きな動物病院の獣医さんから見ると子供だましのような簡単な検査ではありますが、外耳炎とか皮膚疾患には、実はこの検査が最も大きな武器となる可能性のある、私にとっては最も大切な検査なのであります。

上の画像が翌日に判定したその結果であります。

セファレキシンは、治療歴からも明らかですが。全然利かなくなってしまっていました。耳の培養をしたシャーレに生えている菌は、緑色の色素を分泌しておりますので、性質の悪い緑膿菌という薬剤耐性菌であります。

その結果から、使用する薬剤は、内服ではミノサイクリン、点自はフラジオマイシンというお薬を選択しました。

次に実施したのは、血液検査です。この年齢になって急にそんな感染症にやられて、通常の治療で悪化の一途をたどる場合、もしかすると基礎疾患として何か?免疫機能を低下させるような全身性の病気を発病している可能性があると考えるからです。

しかし、血液検査では特に免疫機能を低下させるような疾患は見つけることが出来ませんでした。

そういうわけで、治療開始して1週間が経過した本日。再来院したコカプーちゃんは、嬉しいことに皮膚も耳もびっくりするくらい改善していました。

画像ではっきりとは判らないかも知れませんが。耳道の腫れがすごく改善しておりまして。耳道の中を外から覗き込むことが可能になっているのです。

耳道を触診してみると、あれほど硬かった耳道軟骨が柔らかくなってまして。あの硬さはカルシウム沈着ではなくって単なる腫れによるものだったんだなと思われました。

皮膚の状態も、この1週間でほとんど大丈夫か?と思われるくらいに綺麗になっていました。

しかし、本当の闘いはこれからかも知れません。

もう1週間今までと同じ投薬を続けて。来週には念のために再度細菌培養と薬剤感受性試験を実施して。本当の意味で完全治癒に持って行けるように、気を引き締めて治療をして行きたいと考えております。

グリーンピース動物病院は、CTやMRIも無く。院長が飼い主様と患者様を裏切ることが出来ない性格のために代診を置くことも無い、ある意味ショボぃ小さな動物病院ではありますが。
総ては飼い主様と患者様の安心と幸せのために気合いを入れて日々の診療に打ち込んで行きたいと思って頑張ります。

ではまた。

10/18 膵炎の子と筋間気腫の子のその後

日曜日から膵炎で入院しているミニシュナのマロンちゃん。治療をしているとどんどん良くなって来ています。

今日から普通に食事も摂るようになりまして。

血液検査の結果も、ほとんどですが、問題無い状態まで改善して来ました。検査データの一部を掲載してみます。

明日の朝には静脈輸液を終わりにして、夕方には退院という予定で頑張っています。

とりあえず、助かったようで嬉しいです。

後は、再発させないように、食事管理に注意していただきたいと思います。

右脇腹の筋肉の間に気体が溜まって痛みのあったチワワのモモちゃんは、今日で投薬開始から1週間経過しました。

飼い主様は、モモちゃんを抱っこする時にすごく気を使って、脇腹に力がかからないように心掛けているということで、現在は痛がる様子は見られないとのことでした。

一応エックス線検査を行ないました。

まず全体像です。

気体が溜まっていた部分の拡大です。

念のために、1週間前に気体が溜まっていた部分の画像も掲載してみます。

 今日の写真では気体の貯留は消失している、あるいは消失しつつあるという感じでした。

もう1週間内服を続けてから、終了にしてみたいと思います。

しかし、秋が深まって来るに従って、閑になって来ましたね。経営の方面がちょっと心配です。

ではまた。

10/15 ミニチュアシュナウザーの膵炎

昨日来院されたミニチュアシュナウザーの8才の女の子ですが。

「朝からいきなり激しい嘔吐で、吐いた後ひどく震えている。それに腹部の左側が変に膨れて張っているような印象がある。」という稟告でした。

診察台の上での様子は、怖れて震えているのか?どうかは不明ですが。何となく不穏な感じを受けます。

こんな時に、詳しく血液検査とか腹部エックス線検査とかを勧めて、「あの動物病院は料金が高い。」と、そんな評判が拡がっても嫌ですが。
簡単に注射を2本か3本打って、内服薬を処方して、料金をお安く上げて、結果、重大な疾患を見落としたことになっても、それはそれで困ります。

そんなわけで。飼い主様には私の考えも正直にお伝えして、それでもちゃんと検査した方が良いような印象を受けていると説明して。

検査をさせていただくことが出来ました。

触診でも腹部エックス線検査でも、左側のお腹が膨れている感じは受けませんでしたが。
血液検査では、肝障害と黄疸にナトリウム、カリウム、クロールの低値、リパーゼの激しい上昇という結果が得られました。

電解質の低値は、あるいは激しい嘔吐による喪失かも知れません。

肝障害は、GPTやGOTの上昇が軽度ですから、あるいは膵炎に継発した2次的なものの可能性を感じます。

飼い主様には、その結果をお伝えして。膵炎の可能性が高いと説明し。東京のアイデックスラボラトリーズに膵炎の確定診断のための外注検査を依頼すると同時に、確定診断が付くまでは、膵炎という前提で入院加療する方が良いのではないか?と提案させていただきました。

飼い主様の了承を得ましたので。左前肢の橈側皮静脈という血管にカテーテルを留置して、輸液は生理食塩液にカリウムを添加したものを使用して、抗生物質2剤と痛み止め、嘔吐止めを使用して治療を開始しました。

夜間に状態を観察してみると、左腕を強く曲げるので、輸液の入りが悪くなったりしています。
少し不自由かも知れませんが。点滴用肢脚固定器という器具を装着して、肢が強く曲がってしまわないようにさせてもらいました。

明けて本日ですが。一応嘔吐は止まっているようです。
黄疸も改善傾向にあるようです。

飼い主様の面会の際に、容態を説明させていただきました。

夕方になって、アイデックスラボラトリーズからファックスで結果報告がなされました。

私の予想通り、膵炎間違いなしです。犬膵特異的リパーゼの数値が、正常値が200μg/mlのところ、1000オーバーという結果です。

丁度飼い主様のご主人が面会に来られたところでしたので、結果のコピーをお渡ししました。

その後、午後診終了前に治療効果確認のための血液検査を行なったところ、リパーゼの数値が300台にまで低下してます。肝臓の数値も軒並み改善して来てますし。黄疸も随分ましです。

何とか助かるかも知れません。

でも、油断せずにきちんと治って退院出来るよう頑張って治療します。

10/12 猫の子宮蓄膿症

今日の午前診には、一昨日からいきなり吐き始めたという猫の女の子が来院して来ました。

腹部触診では、あまりはっきりしなかったのですが、上腹部に何やら触るものがあります。

飼い主様に血液検査と腹部エックス線検査はやった方が良いと思うけれどもどうされますか?とお伺いを立てたところ、しばらく考えられてから、やって欲しいということでしたので。ひと通りの血液検査と腹部エックス線検査を実施しました。

 お腹の真ん中辺りに、真白く映るマスが見えます。

未避妊雌猫ですから子宮の病気か?あるいは腫瘍性の疾患か?というところですね。

血液検査では、全血球計数で白血球数の低下、とりわけ細菌と闘う好中球数の低下が目立った異常です。

それと、総ビリルビンがかなり上昇して、黄疸という感じですが、その割りにはGPTとかALPとかは上昇していません。

激甚な子宮の感染の比較的初期のものか?とも思いましたが。

それから先は、出来れば腹部エコー検査で確認したいところです。

飼い主様は、エコー検査と、その結果に基づいての試験的開腹を希望されました。

腹部エコー検査では、大きなマスは、多分子宮であり、膿が溜まった状態であろうという結果でした。

そんなわけで。その時点から前肢の静脈にカテーテルを留置して静脈輸液を開始し、午後に試験的開腹を行ないました。少し怖がりのところのある猫ちゃんでしたから、麻酔導入とか結構大変でした。

開けてみれば、予想通りに液体の充満して大きく腫大した子宮が出て来ました。

きちんと卵巣と子宮とを摘出して手術は無事に終了です。

摘出した子宮をちょんと突いて中身を確認すると、薄い膿でした。細菌培養と抗生物質感受性試験を行ないました。

これからしばらく静脈輸液を続けて、食欲が出ればその時点で退院させる予定ではあります。

ただ、ここ数日食べていないということで、血液生化学検査で総ビリルビンが3.0を越えているのが、随分プレッシャーです。

猫の場合、早ければ2日食べないだけで肝リピドーシスという肝臓の脂肪変性が急速に生じて最悪死亡してしまうこともあります。

手術は一応きちんと終了しましたが、今後の経過が上手く行くようまだまだ努力が必要だと思います。

 

10/11 腹筋筋層間の気腫?

午後診に来院された2才8ヶ月令のチワワの女の子ですが。

1週間前から抱っこしようとすると悲鳴を上げるとのことでした。

最初はご主人が抱っこする時に限っての悲鳴だったのが、今日は奥様が抱っこする時にもひどい悲鳴だということでの来院です。

高齢の犬でこんな稟告の場合、心臓疾患を持っていることがありますが。この子は若いです。一応胸部聴診を行ないましたが、心音呼吸音共に異常はありません。

抱っこで悲鳴ということは、抱こうとすると痛みを感じている可能性がありますので、次に胸部腹部の触診を行ないます。

胸を触る間は大丈夫でしたが、胸とお腹の境目、最後肋骨の後ろ側辺りに手が当たると、「ウッ」という感じで腹筋に力が入るのを感じました。

触診上の異常を確認するために、胸腹部のエックス線検査を行なってみました。

まず目に留まったのは、側方からの写真における気管虚脱です。興奮した時、受動喫煙の時、あるいは何にも無い時にも、時々フガフガと異常な呼吸音をする時があるそうです。

画像、矢印の先が虚脱部位なのですが、絵が小さいので判り難いかも知れません。

その次に気になったのは、腹背像における右腹壁の腹筋の筋層間に黒くエアーが侵入しているかのような陰影が見られます。

 全体的な絵では判り難いかも知れませんので、その部位を切り取って大きくしてみます。矢印の先が問題の部分です。

おそらくですが、痛みの部位はここだと思います。

身体には目立った外傷はありません。したがって怪我が原因で空気が入り込んだものではなさそうです。

また、元気食欲には異常は感じられないということです。

さて?このエアー?は何処から来たのでしょうか?

胸腔は、基本的に陰圧になっているはずですから、胸から来たものではないと思います。

後は?何?さて。

正直よく判らないので、気管虚脱のコントロールのための気管支拡張剤と、非ステロイド性消炎鎮痛剤は処方しましたが。

飼い主様が帰ってからもう一度カルテを見直していると。
もしかして嫌気性菌に利く抗菌剤をお出しするべきだったかも知れません。

そう考え直して、飼い主様に電話連絡をして、嫌気性菌に利くであろう抗菌剤を追加で処方しました。
飼い主様には泥縄的な対応で申し訳ないことであります。

一応これで1週間経過を追ってみようかと思っていますが。経過が悪ければ途中で更なる対応をしなければならないかも知れません。

さて、どうなることか?これから気が抜けません。

 

10/06 放鳥、去勢、毛刈り

今日の午前診は、かなり閑でした。
世間では3連休で、今日がその初日ですから、わんにゃんの飼い主様たちはいろいろと多忙なことと思います。

昨日保護されて、給餌しながら様子を見ていたキビタキ雌?はすごく元気になりまして。朝一番給餌しようと、若手の動物看護師さんがケージのドアを開けると飛び出してしまい、怪我無く回収するのに少し手間取りました。

看護師さんには、決して油断しないようにと強く注意した次第です。動物相手に看護をしようと思えば、何をするにしても起こり得る危険性を予測しながら、常に適切に対処出来るよう備えを怠ってはならないと思います。

回収したキビタキ雌はミルワームの喰い付きも良好でして、ブドウ糖の飲みっぷりも大丈夫でしたから、囚われの身の上が続いて却って変なことにならないうちにと思いまして。

午前診が済んですぐに、近くの大きな公園に連れて行って放鳥しました。

自動車のバックドアを開けて、ケージを出して、ケージのドアを開けてやると元気に飛んで行ってしまいました。

無事に生き延びて、来年には繁殖も出来たら良いと思います。

午後の1時から3時までの2時間の間に、今日は若い柴犬の去勢手術と、チンチラ猫の皮膚病に関連した毛玉取りの処置とを行ないました。

柴犬の方は、その飼い主様にとっては2頭目の柴犬だそうですが、先代の子はすごく聞き分けが良くって賢い犬だったそうです。

今日の2代目君は、先代ほど聞き分けが良くないらしく、結構難しいみたいでした。特に食事中には近くに人間が居るとひどく唸って威嚇しながら食べるようなことらしいです。

そんな場合には、まず空の食器を犬の前に置いて、食事は人間の手で一握りずつ小刻みに食器に入れて食べさせるようにして、人間の手イコール食事を与えてくれる存在という意識を植え付けるようにとアドバイスさせていただきました。

今回の去勢手術で性格が付き合いやすいものになることを祈念しております。

チンチラ猫の去勢の方は、昨日背中に皮膚炎を生じてひどく掻いているという稟告で来院されたものでして。

皮膚炎と同時に全身を覆う毛玉がすごい子でした。

昨日から内服薬と注射で皮膚炎は治療してやって、蚤に関してはこの春にお渡ししてあるレボリューションという滴下剤をしっかり使うようお伝えして。

今日は去勢手術の後、鎮静剤の注射を行なって抵抗出来ないようにしてから丸刈りにして差し上げました。

出来上がりはなかなか良い感じでした。

ただ、これからのこともありますので。飼い主様にはエリザベスカラーを買い取っていただいて。
猫の爪切りから保定、日常の毛玉取りというか、コーミングについて一応のお話しはさせていただきました。

来年もこんなことをしないでも済むように祈っております。

午後診はボチボチの来院で、でもこのブログを書く時間もしっかりありましたので、やはり閑だったですね。

そう言えば、大阪府立大学に紹介させていただいた、原疾患がアジソン氏病で、ひどい貧血になってしまったマルチーズが、来院して来てました。

府立大学の内科の若くてしっかりとした先生の診立てでは、アジソン氏病に加えて、免疫介在性の非再生性 貧血、ネフローゼ症候群、腸のリンパ管拡張症と4つも病気を抱えている状態だということでしたので、何とか大学と連絡を取りながら上手く治して行きたいと考えていますが。さて、どんな反応を示してくれますかどうか?

一応今日も診療時間が終了したようです。今日はこれで失礼いたします。

 

 

10/05 多分キビタキ雌

午前診開始後少しして小鳥が持ち込まれました。

動物病院から県道を2キロほど南に下ったところにあるペットショップの入り口すぐの地面に落ちて横たわっていたそうです。

小さな紙箱に入れられている小鳥は、一応意識はちゃんとしてますし。骨折とかも無さそうです。
しかし、仔細に見ていると、左の眼球の中に出血が見つかりました。

応急処置として、20%グルコースを点眼瓶から飲ませます。

一見ウグイスにも見えましたが、眉のところの色の薄い斑が見当たりません。体重はわずかに15グラム。嘴の先から尾羽の先端までの長さは12センチか13センチくらいです。

鳥の図鑑をいろいろ見ていて、かろうじて該当しそうな種類は、キビタキの雌ということになりました。

小鳥用のケージに移します。

人間が近づくと逃げようとしてひどく暴れます。野生の小鳥は、治療も難しいところがありますが。どちらかというと囚われの身になったストレスで急死することが非常に多いですから、今後の経過が心配です。

種類としては昆虫を主に食べるのですが、木の実も食べるみたいです。

ミルワームという、ペットショップで販売している昆虫食の動物用の生き餌を強制給餌して、水分補給の意味合いも込めて20%グルコースも点眼瓶から強制的に飲ませました。

1日に5回とか6回とか、虫を食べさせてグルコースを飲ませて、水はケージの中の水入れに入れて置いて。

特に外傷も無いですから、感染予防も考えなくて良いと思いますし、意識もしっかりしていますのでステロイドとかの投薬も不要だと思います。

1日か2日給餌して元気であれば早目に放鳥する方が結果としては良いのではないかと考えているところであります。

 

 

09/28 グリーンピースわんにゃん訪問隊活動

第4金曜日の午後は、普通グリーンピースわんにゃん訪問隊の活動日です。

今日も、老人ホーム鶴林園に行って来ました。

今日のお供は、ブルテリ・新田犬雑の愛ちゃんです。生後38日くらいになっています。

愛ちゃんは、生後11日目から私が哺乳して育てているのですが。物怖じしない大人しい良い子だと思います。

訪問前に園の庭で排泄をさせる時に、他の犬に一発かまされてすごくビビッてましたが。

実際に園の2階ホールに上がって訪問を始めると、お年寄りに抱っこされて大人しくしてました。

そのうちに眠くなったのか、寝てしまう始末です。

今日の訪問は、お年寄りたちの円陣を幾分小さめに配列して、訪問ボランティアや動物たちとお年寄りたちとの距離感を短く感じるようにしてみたそうです。

全体的な雰囲気はすごく良かったと思います。


でも、今日はこの活動が始まってからずうっとほとんど休まずに参加して下さったシェリーちゃんご一家が、先日シェリーちゃんがとうとう16才と10日くらいで亡くなってしまったということで 、ご挨拶に見えられてました。

最後のミーティングでご主人がスピーチをされた時には、しみじみとした気持ちになりました。

この活動も、14年くらいになりましたか?いつまでも頑張って続けて行きたいものであります。

09/27 ビーグル雑の耳血腫

今日は、県西部の街で、グリーンピース動物病院から自動車で1時間強の遠いところから、ビーグル雑をお連れの方が来院されました。

このビーグル雑は、クロちゃんと言いまして。地域で増え過ぎた猪や鹿を退治するという農林業に大切な仕事をやっている名犬です。

このクロちゃんは、昨日から左耳の耳介が異様に膨らんで痛そうにするとのことです。

数年前にも反対側の右耳が、やはり耳血腫になって、それはもう少し近くの動物病院で手術によって治ったということです。

左耳は、画像のようにプックリと膨れています。

比較の対象になるように、過去に手術をして現在は正常になっている右耳の耳介も掲載してみます。

この耳血腫の原因ですが。ほとんどの場合外耳炎を慢性的に患っていて、すごく痒いので頭を激しく振ることにより、耳介軟骨が折れて出血するというのが原因なのです。

従って、その根本原因である外耳炎を治療しなければ、耳血腫そのものをいくら治療しても犬の苦しみは無くなりません。

耳血腫も早目に手術療法をするのも一つの解決方法ではありますが。最近のトレンドとして、猫インターフェロンの注入とステロイドホルモンの内服の併用で切らずに治すというやり方が取られるようになっております。

ただ、インターフェロン療法も反応が著しく悪かったり、遅かったりする場合には、手術に移行する方が良い場合もあると思います。

また、インターフェロン療法であっても手術療法であっても、外耳炎の原因である細菌とかマラセチア菌とかをコントロールしなければならないわけであります。

飼い主様には、以上のことなどをひと通りお伝えして、手術療法?インターフェロン療法?のどちらを選択されるのかをお尋ねしたところ、当面インターフェロン療法を選ばれました。

クロちゃんについては、まず耳道を滅菌綿棒で探って、細菌培養と薬剤感受性試験の材料を採取し、インターフェロンを生理食塩液で溶解して、1バイアル10万メガユニットを膨れた耳介の血腫内に注入しました。

一応、メーカーの説明書きには、初回の注入時には血液はむしろ抜かない方が良いとのことであります。

ステロイドの内服薬は1週間分、抗菌剤は培養と感受性試験の結果が出るまでの繋ぎの期間分処方してお渡ししました。

インターフェロン注入は、5日から7日毎に実施する予定です。普通だったら1回から4回の注入で治癒するということです。

クロちゃん、速やかに治りますように。